介護施設はブラックすぎ?ブラック施設を見極める5つの方法

介護施設はブラックすぎ?ブラック施設を見極める5つの方法
ミドルくん

介護ってブラックすぎるって本当?

ミドルさん

介護の転職を考えているけど、ブラック施設だけは勘弁してほしいわ

とお考えの方は多いでしょう。

介護業界の労働環境は以前から問題視されており、年々改善されてきています。

現在では『サービス残業は当たり前・シフトは殺人級』のようなブラックな施設は、ほとんどなくなりました。

とはいえ、一部ではブラック施設が存在するのも残念な事実です。

今回は『介護施設のブラック事例』『ブラックすぎる介護施設を見極める方法』『自分で見極められないときの対処法』を解説していきます。

この記事を読めば、ブラック施設の回避方法がわかり、後悔しない転職活動のヒントが見つかるはずです!

目次

介護施設の全てがブラックすぎるわけではない

介護施設の全てがブラックすぎるわけではない

まず大前提として知っておいてほしい点は、介護施設の全てがブラックではないということ。

職員を大切にする介護施設も多く存在します。

それでも『介護=ブラック』というイメージが定着しているのは、主に次の4つが原因と思われます。

  • 業界全体の慢性的な人手不足
  • 介護施設はいわゆる3K(きつい・汚い・危険)
  • サービス残業が多く休日が少ない
  • 給料が少ない

ただ、これらの原因により職員が離れていくのは、まもなく超高齢社会に突入する日本にとって楽観視できない問題です。

すでに、厚生労働省は介護職員の確保に向けて、労働環境や処遇改善の対応に取り組んでいます。

国を挙げた取り組みのおかげで、ブラック施設は淘汰されつつあります。

しかし、いまだに『職員の代わりはいくらでもいる』と思い込んでいるブラックな介護施設があるのも事実です。

ブラックな施設に入職してしまわないように、自衛のための知識を身につけていきましょう。

評判の悪い介護施設でよくある事例

評判の悪い介護施設でよくある事例

「あそこはブラックだ!」と悪い評判が聞かれる施設では、次に挙げる3つの事例が多いようです。

  • サービス残業は当たり前
  • 給料で還元しない
  • パワハラが日常茶飯事

それぞれ詳しく紹介していきます。

サービス残業は当たり前

『終業時間になっても、すぐに帰らないのが当たり前』という謎の風習がある施設はブラック認定です。

終業時間で帰っているのに「あの人は時間になるとすぐ帰っちゃうんだよね」のような、理不尽な陰口があるような施設も要注意です。

介護業界は慢性的な人手不足なので、どうしてもスタッフが少ないときは残業も仕方ないでしょう。

しかし、当然ですが残業手当は支給されるべきです。

介護の仕事に就く人の多くは根が優しくサービス精神に富む傾向がありますが、仕事は仕事。

「この時間に給料が発生しないのはおかしい」と少しでも疑問を感じたら、無駄なサービスはすぐにやめて転職を考えましょう。

給料で還元しない

介護職員処遇改善加算をスタッフに全額還元しない施設はブラック認定です。

なぜなら、介護職員処遇改善加算のピンハネは違法だからです。

介護職員処遇改善加算とは、介護保険制度において介護サービスを提供する事業所に対して支払われる、介護職員の処遇改善を促すための特別な報酬のことを指します。

具体的にはキャリアアップ支援の充実や労働環境の改善など、介護職員の処遇改善につながる取り組みを行った事業所に対して、介護報酬の加算として介護職の給与を上げるためのお金が支給されます。

事業所が支給されたお金は、処遇改善手当として介護職員に全額還元することが義務付けられています。

また、賞与を出さない・出しても少ないような施設も要注意です。

基本給が少なく、よくわからない手当が多い場合は、意図的に賞与を少なくしようとしている可能性があります。

お金の話は聞きづらいかもしれませんが非常に重要なポイントですので、面接時にしっかり確認しておきましょう。

参考:厚生労働省『処遇改善に係る加算全体のイメージ(令和4年度改定後)

パワハラが日常茶飯事

介護職員の主力世代は40代というデータが示すように、介護は慢性的に若手が少ない業界のため、一部の施設では新卒や20代の若い職員に対するパワハラがみられるようです。

また、40代や50代の転職組が多いため、新しい職員に対して仕事の覚えが悪いという陰口もあるようです。

これらのパワハラや陰口の原因としては、次の3つが挙げられます。

  • 職場の風土が悪い・古い
  • 新入職員の教育研修が不十分
  • 人手不足による業務ひっ迫からくる職員のストレス

これらの問題を解決するためには、職場内でのコミュニケーションや施設を挙げた教育研修の充実が必要です。

ブラック施設の餌食にならないためには、全ての職員が尊重され、働きやすい環境整備に取り組んでいる職場探しが大切になってきます。

ブラックすぎる介護施設を見極める5つの方法

ブラックすぎる介護施設を見極める5つの方法

ブラックな介護施設かどうか入ってみないとわからないこともありますが、ある程度は入職前に見極めることが可能です。

ブラックな介護施設を見極める方法は次の5つ。

  • 求人掲載の頻度で見極める
  • 給料で見極める
  • 残業で見極める
  • 休日で見極める
  • 施設内見学で見極める

一つずつ解説していきます。

求人掲載の頻度で見極める

いつも求人を出している施設は、辞める職員が多い・入職する職員が少ない可能性があります。

介護業界は広いようですが狭いもので、辞めた職員による「あの施設はブラックだったよ」という口コミはすぐに広がります。

逆に職員を大切にする介護施設はそもそも離職率が低く、求人を出してもすぐに枠が埋まってしまうため、ほとんど求人情報が出回りません。

求人掲載が多い施設は『何かある』可能性が高いので、避けたほうが無難でしょう。

給料で見極める

どれだけ給料が欲しいかは人それぞれですし、常勤か非常勤かでも給料が異なるため一概にはいえません。

しかし、平均以下の給料しかもらえないなら入職するメリットはないでしょう。

求人情報を見るときは、月収より年収で考えるとわかりやすいです。

介護労働安定センターの『令和3年度 介護労働実態調査』によると、介護職員の平均年収は約345.8万円という結果が出ています。

上記の金額を目安にして、極端に年収が少ない介護施設は選択肢から除外しておきましょう。

参考:公益財団法人 介護労働安定センター『令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について

残業で見極める

残業時間は月45時間までと36協定でも定められており、これを超える残業を強要してくる施設は避けるべきです。

ただでさえ介護業界は夜勤もあり体に負担をかける仕事ですので、残業が多すぎると健康に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

最悪の場合、生命の危機にもかかわります。

残業代で稼ぎたいという気持ちもわかりますが、健康を害してしまっては本末転倒です。

なお、サービス残業がまかり通っているような施設は論外です。

参考:厚生労働省『36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針

休日で見極める

労働基準法で定められた最低ラインの年間休日105日を下回るようなら選択肢から外すべきです。

1年間は52週ありますので、週休2日以上が最低条件になります。

ただし、介護職は交代制が多く変則的な勤務時間になるため、月8日以上の休みが必要です。

毎月、希望した日に休日が取れるのかも忘れずにチェックしておきましょう。

また有給休暇は、勤続年数によって変化しますが年間10〜20日付与されなければなりません。

たとえ規定通りに有給休暇を付与していたとしても、有給休暇が取りづらい雰囲気が根付いている施設はアウトです。

自由に有給休暇を取れる施設を探しましょう。

参考:e-GOV法令検索『労働基準法

施設内見学で見極める

面接の際、可能なら積極的に施設内見学をさせてもらいましょう。

面接時の施設内見学でチェックしておきたいポイントは主に5つ。

  • 実際の介助の様子
  • 入居者の表情
  • レクの様子がわかる写真
  • 施設内の掲示物
  • 施設全体の匂い

時間帯によっては介助の様子や入居者の表情をチェックするのは難しいかもしれませんが、施設内の清潔保持や掲示物などはチェックしておきましょう。

もし施設内見学が難しい場合でも、施設のホームページで上記ポイントをチェックできる可能性があります。

自分でブラック施設の見極めが難しいなら転職エージェントを利用するのもアリ!

自分でブラック施設の見極めが難しいなら転職エージェントを利用するのもアリ!

では今回のまとめです。

ブラック施設は次の5つの方法で見極めましょう。

  • 求人掲載の頻度で見極める
  • 給料で見極める
  • 残業で見極める
  • 休日で見極める
  • 施設見学で見極める

しかし、働きながらの転職活動では、全てのチェック項目を自分で確認するのは時間的・体力的に難しいでしょう。

そんなときは転職エージェントに相談して、代わりに候補となる介護施設を探してもらうのも有効な手段です。

介護に特化した転職エージェントなら、介護職ならではの悩み、要望を考慮した転職のサポートが無料で受けられます。

転職エージェントは電話やメールがしつこいとの声も多いようですが、きちんと対応すれば常識を逸脱するような頻度で連絡がくることはありません。(経験者談)

転職エージェントを上手に活用して、ブラック施設に捕まらない転職を実現しましょう!

【介護特化】おすすめ転職エージェント3選

最後に介護特化のおすすめ転職エージェントを3つ紹介します。

  • 介護ワーカー
  • かいご畑
  • レバウェル介護求人(旧きらケア)

いずれも介護の転職エージェントでは有名なサービスで、実績も豊富です。

それぞれの特徴を簡単に解説していきます。

介護ワーカー

介護ワーカー
https://kaigoworker.jp/

『介護ワーカー』は全国12箇所に拠点を置き、地域に密着したサポートを強みとしています。

そのため職場のリアルな雰囲気や残業・年収など、ブラック施設を見分けるポイントがわかるので、転職で失敗したくない方におすすめの転職エージェントです。

また保有資格や希望する施設形態など、カウンセリングの内容に応じた最適な求人を提案してもらえます。

  • 施設の雰囲気など本当に知りたい情報がわかる
  • 非公開も含め求人数が多い
  • 初任者研修以上の有資格者向け

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かいご畑

かいご畑
引用:https://kaigobatake.jp/

介護未経験や無資格の方でも安心して利用できるのが『かいご畑』です。

かいご畑に掲載されている派遣求人で就業が決定した場合、0円で資格取得できます。

また、日払いサービスも利用できるので、仕事をしながら資格取得を目指す方におすすめの転職エージェントです。

  • キャリアアップ応援制度で介護の資格講座の受講料が0円
  • 日払いサービスがあるから入職初月も安心
  • 未経験OKの求人が多い

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きらけあ介護求人

きらけあ介護求人
引用:https://job.kiracare.jp/

今の職場で人間関係に悩んでいる方におすすめなのが『レバウェル介護求人(旧きらケア)』です。

職場の人間関係や雰囲気など、働いてみないとわからないような情報もアドバイスしてもらえます。

入職前はもちろん就業後のフォローもあり、もし転職後に「なんか違う」と感じても相談できる安心感があります。

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