
自分は介護職に向かない性格なんじゃないかな……

本当は介護を続けたいけれど、続けるべきかどうか分からなくなってきたよ……
こんなふうに悩んでいる方も多いハズ。
結論からいえば、介護職に向かない性格は主に次の5つです。
- 完璧主義
- せっかち・短気
- 人と関わるのが苦手
- 一つのことに集中しすぎる
- 優しすぎる
どんな職業にも向き不向きはあります。
しかし、あなたが「介護を続けたい!」と思っているのなら、自分の性格を把握して、自分にあった働き方を見つければ対処可能です。
今回は『介護職に向かない性格』『向いている性格』『介護職を辞めてよかったと思える判断基準』についてお伝えしていきます。
この記事を読めば「介護職に向いていないかも」という問題を解決して、今後の人生プランを立てられるようになるでしょう!
介護職に向かない性格|5つの特徴

介護職に向かない性格として、次の5つがあります。
- 完璧主義
- せっかち・短気
- 人と関わるのが苦手
- 一つのことに集中しすぎる
- 優しすぎる
それぞれ解説していきます。
完璧主義
介護の仕事に完璧を求める人は、介護職に向いていない傾向があります。
介護施設の場合、複数の高齢者に対して介護をしなければなりません。
「1人1人完璧に介護しなければ」と考えていたら、業務時間内に仕事が終わりません。
また、介護現場では利用者が優先ですので、思い通りに業務を進められないことにストレスを感じるでしょう。
ときには肩の力を向いて介護をすることも大切です。
せっかち・短気
せっかちや短気といった性格も、介護職に向いていません。
介護職の中には「速くできる人=仕事ができる人」と考える人がいます。
- 「業務を早く終わらせよう」と、せっかちになる
- 短気な性格から「さっきも言ったでしょ!」と怒る
しかし、上記2つの行動や言動を取ると、利用者が不安定な精神状態になるだけでなく、周りの職員も嫌な気持ちになってしまいます。
介護職は忙しい仕事だからこそ、心にゆとりが必要不可欠です。
人と関わるのが苦手
人と関わるのが苦手な人も、介護職に向いていない傾向があります。
介護職の中には「利用者と関わるのは好きだけれど、職員と関わるのが苦手」という人がいるでしょう。
しかし、介護の仕事はチームで行うものです。
安全に業務が滞りなくできるよう、職員同士のチームワークが必要だということを心に留めておきましょう。
一つのことに集中しすぎる
一つのことに集中しすぎるのは、介護職として向いていない傾向があります。
周りが見えていないと、他の利用者の事故に繋がるからです。
食事介助の場面を例に挙げましょう。
介護職は利用者1人を食事介助しつつ、他の利用者がご飯を詰まらせたり、異食していたりしていないか、常に周囲を見守る必要があります。
介護現場では、幅広い視野で仕事をすることが求められます。
優しすぎる
意外に思われるかもしれませんが、介護職に向いていない性格として「優しすぎる」というのが挙げられます。
優しすぎると利用者に振り回されてしまい、心身共に疲弊してしまうからです。
利用者の中には、認知症や他人への依存が強すぎる性格のせいで、職員に理不尽な要求を何度もしてくる人も少なくありません。
また、優しすぎて何でも言うことを聞いてあげていると、利用者が職員に依存してしまうことがあります。
介護職は単なる高齢者のお世話役ではありません。
自立支援の専門家として割り切るところは割り切る気持ちも必要です。
介護職に向いている性格|3つの特徴

介護職に向いている性格の特徴として、3つあります。
- オンとオフの切り替えができる
- 話を聞くのが好き
- 高齢者を敬う気持ちがある
ひとつずつ解説していきます。
オンとオフの切り替えができる
介護職に向いている性格の1つとして、オンとオフの切り替えができることが挙げられます。
介護の仕事というのは、心身共に重労働な仕事です。
常に仕事のことを考えていると、精神的な疲れが取れず気持ちが沈んでしまいます。
休日は仕事のことを忘れて温泉や趣味に興じるなど、オフのときにリフレッシュすることを心がけましょう。
メリハリをつけることで、仕事にも前向きに取り組むことができます。
話を聞くのが好き
話を聞くのが好きだという人は、介護職に向いています。
介護職の中には「私は自分から話をするのが苦手だ」という人もいるかもしれません。
しかし、利用者は介護職の話を聞くよりも、誰かに自分の話を聞いてもらいたいことがほとんどです。
話し上手よりも、聞き上手の方が利用者とのコミュニケーションが円滑になるでしょう。
高齢者を敬う気持ちがある
介護職にとって、もっとも大事なことは高齢者を敬う気持ちがあることです。
高齢者は人生の先輩です。
ときに可愛らしい高齢者もいますが、行き過ぎて下に見るのはNG。
例えば、介護現場では楽しげな壁飾りを制作することがありますが、保育園のような子ども向けの壁飾りを不快に思う高齢者もいることを念頭におくべきです。
介護職本位で作りたいものを作るのではなく、高齢者の立場になって、みんなの気分が楽しくなるような壁飾りにするのが正解といえるでしょう。
大変な時代を生き抜いてきた人達を敬って対応できる人は、介護職として向いています。
介護職を辞めて良かったと思える退職の判断基準

介護職を辞めて良かったと思える判断基準は3つあります。
- やりたい仕事ではなかった
- 夜勤が辛い
- 強いストレスを感じる
ひとつずつ解説していきます。
やりたい仕事ではなかった
一つ目は、やりたい仕事ではなかったと感じたときです。
他業種から介護職へ転職した人の中には、理想と現実が違っていて、仕事が嫌になったことがある人もいるでしょう。
とくに排せつ介助や食事介助、入浴介助などは、潔癖症の資質を持つ人には辛いかもしれません。
ただ、最初は抵抗があっても数をこなすうちに慣れてくるものですが。
しかし、上記のような業務が「どうしても我慢できない」「全然慣れない」と感じるなら、介護職を続けるのは難しいでしょう。
夜勤が辛い
二つ目は、夜勤が辛いと感じたときです。
介護施設に常勤で勤務すると、ほとんどの場合、夜勤に入ることになります。
夜勤は想像している以上に大変で、回数をこなせば慣れるというものでもありません。
施設によっては夜勤が18時間におよぶこともあり、昼夜逆転の働き方は心身共に大きな負担になります。
どうしても夜勤が辛いと感じたら、夜勤のない仕事に転職するのをおすすめします。
参考:医労連『長時間夜勤は看護職にも患者にも有害』
強いストレスを感じる
三つ目は、仕事中に強いストレスを感じることです。
介護職は利用者だけでなく、他職員にも気を遣わなければならないので、常に強いストレスを抱え続けています。
ストレスを抱えた状態が続けば、めまいを起こしたり手が震えたりといった身体の異常を引き起こし、最終的には『うつ』のリスクにも繋がります。
心身共に限界がきていると感じたら、無理をせず介護職を退職することも検討しましょう。
介護職に向かない性格だと思ったら【まとめ】

では、今回のまとめです。
介護職に向いていない性格には、次の5つがあります。
- 完璧主義
- せっかち・短気
- 人と関わるのが苦手
- 一つのことに集中しすぎる
- 優しすぎる
介護の仕事は心身共に辛いことが多いですが、場数を踏めば意外と慣れてくるものです。
しかし、人によっては「どうしても慣れない」と感じることがあるでしょう。
特に介護職にこだわりがないのなら、無理をせず他業種に転職するべきです。
ただし「できれば介護の仕事を続けていきたい!」と思っているなら、自分に合った働き方を見つければ介護職を続けていくことは十分可能です。
もし今の職場では自分に合った働き方が難しいと感じるなら、職場を変えると状況が一変します。
しかし、働きながらの転職活動は、休日を返上して面接に行ったり情報収集にプライベートの時間を割いたりと簡単ではありません。
働きながら「自分に合った職場を探したい」という人は、介護専門の転職エージェントの利用も検討してみましょう。
介護専門の転職エージェントを利用すると、あなたに最適な転職先を探してくれるのはもちろん、給料や休日など言いづらい条件交渉も代行してもらえます。
しかも、費用は一切かかりません。
もし条件に合った転職先が見つからなくても追加料金などは発生しないので、自分に合った働き方が実現できる事業所がないか、まずは気軽に相談から始めてみましょう。
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